

こんにちは、ブログ始めて1週間、「いやぁ、ボクシングって本当にいいものですね!」水野晴郎さんのセリフが思い出させられます。昭和40年生まれ男の私が1970年代と言っても、半分以上は後で知ったことばかりです。手持ち資料を改めて眺め、熱くなっております。
永遠のチャンピオン「大場政夫」

甘いマスク、スタイリッシュな体型、初回のダウンを挽回し逆転KOの激しい試合、大場政夫は「絵になるボクサー」だったという。タイトルを5度防衛中のボクシング界のみならずスポーツ界のアイドルとして人気絶頂の時、愛車(シボレー・コルベット・クーペ)で激突死。映画スターの「ジェームス・ディーン」や「赤木圭一郎」同様、ヒーローのまま夭折(ようせつ)、1973年23才の時である。
70年代前半の日本人世界チャンピオン。
1952年「視聴率96.1%」伝説の男、「白井義男」さんが日本人初の世界チャンピオンになって以来、「ファイティング原田、「海老原博幸」、「藤猛(日系3世・アメリカ国籍)」の後、1960年代末に「沼田義明」、「小林弘」、「西城正三」と続々とタイトル獲得、1970年に永遠のチャンピオン「大場政夫」がタイトル奪取し1971年には同時に4人のチャンピオンがいたことになります。その後は、2階級制覇の「柴田国明」、カエル跳びの「輪島功一」がチャンピオンに。


「カエル跳び」「よそ見」の元祖、輪島功一。

カエル跳びと聞くと、「はじめの一歩」の青木をイメージする方もいるでしょう。そして青木の得意技「よそ見」も輪島さんが実戦で使った奇策。輪島さんと言えばトリッキーなイメージですが、「カエル跳び」は実戦では一度きり、その後正攻法で6度も防衛、「炎の男」と呼ばれたスーパースターです。引退後はタレントとして大活躍、「だんごや」のイメージが強いですね。つい先ほど知りましたが、お孫さんは「ジャニーズジュニア」だそうです。
1974年、世界タイトル獲得。「OK牧場」ガッツ石松。
70年代中盤は、はなわの歌「伝説の男」である、「ガッツ石松」がWBCライト級のタイトルを1974年に獲得、1976年5月まで5回も防衛しています。【※タイトル奪取の前年(1973年)には、石の拳・ロベルト・デュランに敵地パナマで挑戦、10回KO負けしています。】当時の層の厚いライト級での5回防衛は本当に素晴らしい!そして元ボクサーのタレント活動では一番成功している人だと思う。1996年衆議院選挙に自民党候補として出馬し無残にも敗退。


1970年代中期の世界チャンピオン。
ガッツさんの後は短命王者が続きます。「大熊正二」、「花形進」、「ロイヤル小林」、3人とも防衛できずに散ってしまいました。※大熊正二は1980年に再度獲得し3度防衛。1976年具志堅がチャンピオンになりますが、寂しい時期が続いてしまいます。
スーパースター「具志堅用高」誕生!1976年10月。
具志堅がタイトルを奪取した後、ロイヤル小林が11月に防衛に失敗すると、世界チャンピオンは「具志堅用高」たった一人となったが、その後ご存じのとおり、ボクシング界を引っ張り続け13回も防衛することに。デビュー9戦目の挑戦ということで注目されていたのかと思いがちだが、当時は無名だったそうですね。

1970年代末。
世界チャンピオンが具志堅ひとりの長い時代、当時の私は、具志堅の試合はもちろん全試合テレビの前で観ていましたが、心は雑誌の中の海外へ、「ウイルフレッド・ゴメス」、「カルロス・サラテ」、「ダニー・ロペス」へと。動画などの無い時代、「ボクシングマガジン」の隅々まで漁っていました。そして、1978年「工藤政志」がJ・ミドル級のチャンピオンに!軽量級ではなく、重いほうのクラスでびっくりさせられました。

1979.2月発表。WBA世界「J・フライ級」「フライ級」。ランキング。
WBA 1979.2 | J・フライ級 48.98kgまで | フライ級 ~50.80kgまで |
Champion | 具志堅用高 (日本・協栄)⑦ | ベツリオ・ゴンザレス (ベネズエラ)② |
1 | ラファエル・ペドロサ (パナマ) | グティ・エスパダス (メキシコ) |
2 | アマド・ウルスア (メキシコ) | プルデンシオ・カルドナ (コロンビア) |
3 | 朴 賛希 (韓国) | ルイス・イバラ (パナマ) |
4 | バーナベ・ビラカンポ (フィリピン) | ラモン・ソリア (アルゼンチン) |
5 | リゴベルト・マルカノ (ベネズエラ) | ピーター・マセブラ (南アフリカ) |
6 | 金 煥珍 (韓国) | マルティン・バルガス (チリ) |
7 | イラリオ・サパタ (パナマ) | バレンティン・マルチネス (メキシコ) |
8 | 鄭 相一 (韓国) | サムエル・マチョロ (メキシコ) |
9 | アルフォンソ・ロペス (パナマ) | 五十嵐 力 (日本・キング) |
10 | タコムロン・ビボンチャイ (タイ) | 大熊 正二 (日本・新日本) |
大熊正二が2回目のタイトルに向けフライ級10位に。
では、また更新します。今回は以上。