スポンサーリンク

重要!保険金額の決め方。火災保険加入にあたって必ず知っておくこと③

火災保険
スポンサーリンク
nanairo125さんによる写真ACからの写真 

住宅営業OBのファイナンシャルプランナーが火災保険加入の際の注意点などを解説しています。
加入前の確認、打合せ前の予習などで活用いただけば幸いです。

新価実損払いとは?

現在の火災保険(住宅総合保険)の保険金支払い方法は、「新価実損払い方式」となっています。
「新価」とは?
再調達価額とも言います。万が一の事故が起きた際に、保険の対象を再調達するために必要な実費のことです。
 「建物」の場合、修理または再建築すること、
 「家財」の場合、修理または再購入すること、を言っています。

「新価」に対する価額として「時価」があります。
「時価」とは、現時点における価格のことをいいます。年月の経過や使用に伴う消耗分を差し引いた金額になります。古い火災保険はこの「時価払い」方式となっている場合がありますので、数十年前の長期加入の火災保険に加入している方はこの機会に確認してみることを提案いたします。
※例えば、保険金額を3,000万円と設定していると仮定します。
(時価の場合)3,000万円で新築した建物が20年経過し、例えば1,500万円に価値が下がった時点で全焼してしまった。支払われる保険金は、1,500万円。
(新価の場合)3,000万円で新築した建物が全焼。支払われる保険金は何年後でも3,000万円。
となります。「新価払い」のほうが安心ですね。

保険金額の設定方法(建物)

再調達価額を超過しないように設定します。
評価額を参考に設定します。その評価額を算出する方法が2通りあります。

■年次別指数法(建築費と建築年がわかる場合)
新築の場合、年月が経過している場合であっても書類などで建築費用がわかっている場合、その金額に年次別指数を掛け算して算出します(新築の場合は1.0)。
※建売住宅の場合には土地代含みません。売買価額から土地代を引いてください。
※中古住宅の場合の注意点、 
 建売住宅同様に土地代を含みません。
 売買代金から保険金額を算出しないでください。中古住宅の売買金額は、経年や消耗を加味して値付けしています。火災保険での「保険金額」は再調達価額になります。売主さんが建築した際の工事費用が明確であれば、上記の「年次別指数法」で、建築費が不明な場合には、下記の「新築費単価法」で算出してください。

■新築費単価法(建築費が不明な場合)
 占有床面積×新築費単価(建築地の都道府県・建築年による)
 で算出します。
各保険会社により異なりますのでご確認ください。

危険な保険金額の設定方法。(超過保険・一部保険)

火災保険で設定する保険金額は、評価額を参考に見合った金額で設定しなければいけません。間違った保険金額を設定すると後悔することになりかねません。

■超過保険
評価額2,000万円の建物に「3,000万円とか4,000万円」というように多めに設定してしまうと、
万が一、全焼してしまった場合には、評価額の2,000万円の保険金しか支払われません。要するに、それまで支払っていた超過分の保険料が支払い損となってしまいます。多く払っていた保険料は決して戻ってきません。ご注意ください。

■一部保険
築30年経過の中古住宅を安く購入することが出来ました。仮に、土地代別の建物価額が300万円だったとします。この建物は上記の評価方法で算出すると3,000万円でした。
購入者がこの建物の保険金額を「500万円」として火災保険に加入した後に、修理費500万円の損害が発生、「保険に入っていて良かったー!」と、500万円の入金を当てにしていても、保険金は約80万円となってしまう可能性があります。
このからくりは、
評価額3,000万円に対し、保険金額を500万円に設定(=評価額の6分の1)。このような加入の仕方を「一部保険」と言います。
結果的に、本来下りるはずの再調達価額もその「一部保険」の割合で減額されてしまいますので、500万円の6分の1=「約83万円」となってしまう可能性が大きいです。
これは、年数が経過した後の更新の時にも注意が必要です。新築後30年も経過したから「○○○万円に下げてしまおう!」とした場合にも同じ結果が起きそうです。
忘れないようご注意ください。

「家財」の保険金額。

家財については、ご自分で「積算して算出する」方法と「簡易表に基づいて算出する」方法の2種類があります。
所有している「家財」については、思っているより額が大きくなると思います。

家財保険どうしますか?

エアコンは家財?~家財保険どうしますか?追記。

各保険会社ごとに「簡易表」の設定があります。金額は保険会社ごとに異なります。
大雑把に言うと30代の家族4人の世帯で1,000万円、40代の4人家族で1,500万円くらいでしょうか?
「家財」というと家電と家具しか無いと思っている方が多数いらっしゃいます。上に貼ったリンクから別記事をお読みください。驚きも多いと思います。

家財についての注意点。

家財の中にも高価な貴金属や美術品がある場合があります。1個または1組の価額が30万円を超えるものがある場合には、保険会社により、補償額に限度を設定していたり、事前に申告する必要があったり、条件が様々ですので前もって確認することが必要です。
また、現金やペット等、家財に含まれるかどうかの確認も必要です。

今回は「保険金額」についての解説でした。
また更新します。

こちらも是非お読みください。

火災保険加入にあたって必ず知っておくこと①

火災保険加入にあたって必ず知っておくこと②構造級別とは?

こちらは私の出版した「電子書籍」です。