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家財の地震保険、損害の査定方法や認定方法を知ると必要性が認識できます。

火災保険
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きぬさらさんによる写真ACからの写真

住宅営業OBのファイナンシャルプランナーが加入者視点でわかりやすく火災保険の解説をしています。※アイキャッチ画像は、 fujiwaraさんによる写真ACからの写真 です。

今回は、意外と知られていない「家財の地震保険」の損害の程度の認定方法を解説します。

地震保険

「火災保険」では地震を原因とする損害については補償されません。
補償を受けるためには「地震保険」を付帯する必要があります。
「地震保険」は単独で加入することが出来ません。必ず「火災保険」に付帯させなければいけません。
補償対象が「建物のみ」の場合には、「家財の地震保険」に加入することができないのです。「家財の地震保険」に加入する場合には「家財」を補償対象にする「火災保険」に加入する必要があります。

参照: 解説:地震保険について。

築浅建物は「地震に強い家」。

地震の際に起きる損害とは?
「地震もしくは噴火またはこれらによる津波」を原因とする「火災」「損壊」「埋没」または「流失」によって生じた損害をいいます。
立地により、
噴火、津波、の可能性がある場所(海の近く・火山の近く 等)、
築年数の古い建物、地盤の弱い地区で基礎補強工事を施していない建物、
については、しっかりと「建物の地震保険」に加入しなければなりません。

以下については、今後発生する「巨大地震」の規模の大きさは見当つきませんが、2011年の「東日本大震災」を基準に説明致します。

新築もしくは築年数の浅い建物については、「地震に強い」工法での施工となっていますので、2011年規模の巨大地震が発生しても「地震保険の保険金」が下りるほどの建物の損害が発生しない可能性が大きいです。
「建物の地震保険」の損害は、「主要構造物」の損害の度合いで認定されます。
「主要構造物」とは、基礎・外壁・屋根・柱(建物の傾き)のことをいいます。
前述の通り、最近の建物は、大手メーカーの特別な工法に限らず、地元の大工さんが標準仕様で建てるものでも「地震に強い構造」となっています。
巨大地震が起きても建物は壊れにくい構造なのです。(繰り返しますが、津波・噴火・地盤の弱い土地は要検討ですよ!)
でも、構造上の問題で、下地の石膏ボードが動くために「壁紙」が破れたり、玄関付近のタイルが数枚ポロっと落ちてしまうかもしれません。確かにこれは建物の損害ですが、「地震保険の補償の対象外」なのです!

2021年1月にも「地震保険料の改定」があり値上げが予定されています。
安くない保険料を支払いながらも、皮肉にも「地震に強い家」のために保険金が下りないかもしれません。(無事がなによりですのでそれで良いのですが)

家財の地震保険をおススメしている理由。

建物は地震に強くても、大地震が起きれば、揺らされた結果、「家財」は損害が発生してしまいます。
・テーブル上の食器が床に落ちて割れる、
・冷蔵庫が倒れ、中の食料品が使い物にならなくなってしまう、
・食器棚などの家具も倒れて壊れ、
・テレビが倒れる、等々。
だから、「家財の地震保険」への加入をおススメしています。

「家財の地震保険」の損害の認定方法。

地震保険の保険金はその修繕費用に対して支払われるわけではありません。損害の程度により前もって保険金額が決まっています。

さて、パンフレット等で「地震保険」の損害の程度という欄を読み込むと、
【家財の損害額が家財の時価の〇〇パーセント以上】
と書かれており、〇〇パーセントは、
・全 損 80%以上
・大半損 60%以上80%未満
・小半損 30%以上60%未満
・一部損 10%以上30%未満
となっています。
実は、2011年の震災直後には、保険会社の社員も誤解している方がいました。
彼が言うには、「評価額1,000万円」に設定している契約は【10%=100万円以上】の損害が無いと「一部損」にならないので、保険金は下りませんよ! ということです。
実は、これが大きな間違いで、真相は次のとおりです。

■損害の度合いの認定方法
①家財は5つに分類されます。
「食器陶器類」「電気器具類」「家具類」「身の回り品」「衣類・寝具類」です。
②その分類ごとに構成比率が決まれれています。
「食器陶器類」1品目当 1%(最大5%を限度)※代表品目:食器、陶器置物、食料品、調理器具、陶器、
「電気器具類」1品目当 2.5%(最大20%を限度)※代表品目:電子レンジ・オーブン、パソコン、テレビ、ファンヒーター、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、
「家具類」1品目当 4%(最大20%を限度)※代表品目:食器戸棚、タンス、サイドボード、机・椅子、食堂セット、
「その他身の回り品」1品目当 2.5%(最大25%を限度)※代表品目:カメラ、メガネ、書籍、カバン、靴、スポーツ・レジャー品、ピアノ、
「衣類・寝具類」1品目当 15%(最大30%を限度)
③損害物を上記の計算により加算していきます。
④合計した比率により「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の認定がなされます。

⑤具体例(地震保険金額500万円の場合)
食器が割れ、冷蔵庫と電子レンジが倒れて壊れ、冷蔵庫の中の食料品がぐちゃぐちゃに。その他にもメガネが割れ、テレビが倒れた。
 食器、食料品(食器陶器類)2品目×1%
+冷蔵庫、電子レンジ、テレビ(電気器具類)3品目×2.5%
+メガネ(その他身の回り品)1品目×2.5%
=11% ⇒「一部損」500万円×5%=保険金25万円。

※前述の5分類の家財それぞれに損害が発生すると保険金が下りやすくなりますが、
例えば、食器棚が倒れ食器類が大量に割れたとしても計算上の上限は5%ですので保険金は下りません。
※食器について、100円ショップの皿でも数十万円の高価な皿でも見方は一緒です。
※テレビについては倒れただけで「損害」とされます。

まとめ

地震保険に限らず、各種保険については、必要性と重要性を感じ加入していることと思います。面倒くさかったり、難しさが先行してしまい、内容について理解しようとしない方が多数いらっしゃいます。特にこの「家財の地震保険」の内容については、しっかり理解している方は少ないようです。
我々側ももっとカンタンにわかりやすく説明しなくてはなりません。日々是勉強です。

私の著書でございます。

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