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お隣の火事で自分の家が「もらい火」してしまった!損害賠償請求できるか?

火災保険
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住宅営業OBのファイナンシャルプランナーが加入者視点でわかりやすく火災保険の解説をしています。※アイキャッチ画像は、nanairo125さんによる写真ACからの写真 です。

きぬさらさんによる写真ACからの写真

タイトルの件は、とても多い質問です。
我々は、子供の頃から何となく知っていたと思います。他人の物を誤って壊してしまったら弁償(賠償)しなくてはならないと事を。だから日常生活においていろいろ気を使って生きています。
そのことは、法律でもしっかりと決まっています。(民法709条)

もらい火の場合は損害賠償請求ができません!

民法709条に上記のような規定があるにもかかわらず、
何と!もらい火(お隣からの延焼)の場合、損害賠償してもらうことが出来ません。

「失火責任法」という法律で
「民法709条の規定は、失火の場合には、適用しない。」
と規定されています。
「ただし、失火者に重大な過失があったときは、この限りでない。」
ともあります。

繰り返しますが、
近隣からの類焼・延焼により、自宅に損害が発生した場合であっても賠償してもらえないのです。
逆に言うと、
ご自宅で発生した火災が近隣に延焼してしまった場合にも賠償する必要が無いのです。

なぜ、「失火責任法」が成立したの?

「失火責任法(失火ノ責任ニ関スル法律)」は、明治32年に出来た法律です。当時の家屋は木造で耐火性能も弱いものが多く、軽過失による失火の場合に過大な責任を課すことになる事が問題とされ、重大な過失がある場合のみ損害賠償責任を負い、軽過失による失火の場合は損害賠償責任を負わないと決められました。

重大な過失とは?

(消費者庁のホームページより引用)
「重大な過失」とは、判例によると、僅かの注意をすれば容易に有害な結果を予見し、回避することができたのに、漫然と看過したというような、ほとんど故意に近い著しい注意欠如の状態をいいます。(注)失火責任法の判例、大判大正2年12月20日。

重過失か軽過失かは、個別の状況により裁判等で争われるので事前に一概に断定することは難しいですが、
・寝たばこが危険であることを十分に認識しながら吸い続けた。
・石油ストーブに火がついたまま灯油を給油した。
・ストーブの前にガソリンを置きっぱなしにした。
・蚊取り線香を直置きした。
このような事でしょうか?

火元に重過失があっても。

火元の方に重過失があり損害賠償請求が可能だとしても、その方に賠償する能力がなかったら大変です。賠償してもらうために何年間も裁判を続けるのも疲れてしまいます。

類焼損害補償特約。

ご自分の家の火が近隣の建物を類焼させてしまっても賠償する責任が無いからと言って、自分の家だけ修理して、お隣の家は損害を受けたままの状態では、将来に向けての近所付き合いにも支障がありそうです。
そのような心配を補償する「特約」があります。
「類焼損害補償特約」というものです。
近隣の損害が発生した建物が「火災保険」に入っていなかった場合、または、「火災保険」による補償額が修理費用に足りないような場合に保険金が支払われます。
ご心配な方は、保険会社にご相談ください。

まとめ。

当然のことですが、自分の家は自分の火災保険で守ること。
近隣に対しての類焼が心配な方には「特約」も存在すること。
等々、万が一のことが起こった時に、「知らなかった。」では済まされませんし、
万が一のことは忘れたころに訪れます。
「火災保険」のことはきちんと理解できていない方が多いです。
ご質問などがありましたら、「お問い合わせ」をご活用ください。

また更新します。

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